なぜ?スキンシップが大切なのか?ふれ合うこと 人間関係とコミュニケーション
[フリードリヒ2世(1194〜1250)]
今から800年前、神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ2世は興味深い人体実験を行いました。それは、彼が以前から疑問に思っていたことを調べるためのものでした。
「生まれたばかりの赤ちゃんが、言葉を一切教わらなかったら、成長する過程でどんな言葉を話すようになるのか?」
フリードリヒ2世はこの実験のため、部下に50人の生まれたばかりの赤ちゃんを集めさせ、部屋に隔離しました。
そして、赤ちゃんの世話をする乳母たちには、下記の条件で実験をするように指示しました。
●赤ちゃんの目を見てはいけない
●赤ちゃんに笑いかけてはいけない
●赤ちゃんに話しかけてはいけない
●赤ちゃんにお乳を与える
●赤ちゃんをお風呂に入れる
●赤ちゃんの排泄の処理をする
つまり衣食住、生きるための世話はキチンとするけれど、スキンシップは一切おこなってはいけないと言うものでした。
フリードリヒ2世は、人間は生まれたときから何かしらの「言語」を持っていると信じていて、その言語を確かめたかったのです。
このブログを見られている皆さんは、これらの赤ちゃんが成長してどんな言葉を話すようになったと思いますか?
「あーんあーん、うーうー」などの赤ちゃん言葉でしょうか?
または、「ガオー、ワンワン、ニャーニャー」などの動物の鳴き声のようなものでしょうか?
しかしながら実験の結果は、大変残酷なものでした。
なんと、50人の赤ちゃん全員が、1才の誕生日を迎えることなく死んでしまったのです。
この実験から分かったことは、言語うんぬん以前に、赤ちゃんには、物質的な栄養だけではなく、「スキンシップ」と言う「精神的な栄養」も欠かせないということでした。
その後、近代ではアメリカの心理学者ルネスピッツ(1887〜1974)も、戦争で孤児になった乳児55人に対し、同じようなスキンシップを一切行わない実験をしています。
その結果はフリードリヒ2世の実験と同様に、55人中27人が2年以内に死亡。
17人が成人前に死んでしまい、残った11人は生存したものの、その多くには知的障害や情緒障害が見られたのでした。
しかしながら、スキンシップの重要性は赤ちゃんや子供だけに言えることではないと思います。
老人の「孤独死」や、成人の「引きこもりや愛着障害」というものも、この20年間でかなり増えてきています。
身体をふれ合うスキンシップや言葉を掛け合う思いやりは、時代が変わろうとも、どんな時代にも変わらない大切な事なのです。
今年の春から、コロナの影響で日本だけでなく世界中でこのスキンシップを制限すると言う実験をしています。
国を上げて、ソーシャルディスタンスの名目で人を避ける習慣を人々に植え付けることを強制していますが、本当にこんなことをしていて良いのでしょうか?
少し前に、家庭で出来るペアボディワークを紹介しました。(2019/7/25のブログ)
子供さんやパートナー、ご両親、仲の良いお友達などと是非やられてみて下さいませ。
腱引き療法とリンパ活性整体
我孫子整体治療院
院長 落合俊充
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